サヨナラ、おれのピノコ。

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生まれて今日まで36年間、
首で飼ってきたイボと別れを告げてきました。

今日はその手術の日。
手術名は「腫瘍の摘出」
初めて体にメスをいれました。

まず手術着に着替えて手術室へ。
いつも外来の診察室にしか来たことがない自分にとって
総合病院の手術室というのは物々しい雰囲気でした。
たくさんある手術室の中で3番の部屋に入ると
広い部屋の真ん中ににベッドが一台。
ここで大病と闘っているヒトもいるんでしょ、と思うと
一気に緊張が高まりました。

執刀医は女医の先生で補助の先生二人も女性の先生です。
で、幅の狭いベッドに横になり
体に心電図と血圧計、点滴、を取り付けました。

脈が打つたびに手術室に
ピーン、ピーン、
と音が鳴ります。
よくテレビで見るヤツですね。

「脈が40台(一分間)、スゴーイ!さすが、ランナー。」
と、先生方。

しばらくすると
カーン! カーン!

「エェー!脈が30台(一分間)、スゴイ! スゴーイ!!」

コレ、脈が異常に遅いときの警告音でしょ!?
本当にヤバかったら気づいてもらえるのか!?

それから頭から足まで全て緑色の布で覆われ
露出しているのは首だけ。
視界ゼロ。
布越しにとても強いライトに照らされ
いよいよ手術が始まるという実感。
そして局部麻酔。

「緊張しても脈が上がらない、スゴーイ!!」

そして、「メスちょうだい」の声と共にに手術開始。

普段どれくらい走ってるんですか〜
マラソン、どれくらいで走るんですか〜
など、
スゴーイ、スゴーイを連発され
麻酔が口元まできてしゃべりにくいなー、
と思いながら
手術は無事終了。

もう、手術も散髪の美容師並みだな。
と思うのでした。

おかげでリラックスできました。
ありがとうございました、先生方。

まだ自分では手術の跡も見てないけど
とりあえず、イボだけ見せてもらった。
実は、自分ではほとんどマジマジと見たことなかったんだよね。

さよなら、おれのピノコ。
手術の邪魔をしないでくれて、ありがとう。
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