福岡国際マラソンに初出場してきました。

順　位　269位
タイム　2:36’12”

今日は、一生、忘れる事のできないレースになりました。
そしてこの内容は決して予想することもできませんでした。

大濠公園をスタートして、
ちょうど3’30″/kmの集団について走りました。
自己ベストを狙うには最高の集団です。
今日は調子も良く、このペースが楽に感じられました。
だけど、勝負は後半と思っていたので
前半はペースアップは我慢、と言い聞かせて
集団の中盤で流れに乗って走っていました。

5km 17’31”
10km 35’00″(17’29”)
15km 52’25″(17’25”)
20km 1:10’01″(17’36”)

ここまで、とても順調でした。
10km 手前から足底に少し痛みがでてきましたが、
いつも通り我慢できる範囲内でした。
この先もしばらくこの走りが続くものと思っていました。

しかし、20km過ぎの給水所で給水をとった直後、
後ろのランナーの足がひっかかり、バランスを崩して転倒。
すぐ立ち上がり、集団に追い付こうとしましたが、
強く腕をついたときに右肩が脱臼しており、
激痛がはしりました。

走りながら肩を下にしてブラブラさせ、
ハメようと試みましたが、全くはまりません。
肩に力が入らず
腕が振れないので、フラフラです。
その間、集団はどんどん遠ざかって行きました。

ヤバい、と焦っていると
後ろから
「どうした！」
と声をかけてくれたランナーがいました。

それは、僕が大学時代、
僅か3ヶ月しか在籍していなかった陸上部の同級生でした。
たまたま、今日のスタート前に10数年振りに再会していました。

僕は
「おれの事はいいから、先に行け！」
と言いました。

しかし彼は
「おれは鍼灸師やから！いいから、一回止まって歩道で横になれ！！」
と言ってくれました。

僕は歩道で仰向けになり、
彼が僕の右脇に足をいれて、
グッと腕を引っ張ると
「カッ！」と入りました。

肩に力が入ってきました。
腕振りをして走ることができるようになりました。

僕同様、その彼もこの大会に向けて練習を積んできたハズです。
自分のタイムロスを覚悟の上で、助けてくれたのです。
何と感謝して良いのか分かりません。

「行けー！」と言ってくれ、
ペースを上げたのですが、足に変な力が入ったのか、
足底にブチッという感覚がしました。
その後激痛となり、ペースを上げることができなくなってしまいました。
正直、もうダメだと思いました。

しかし、
自分のタイムを犠牲にして助けてくれた友人の事を考えると、
途中棄権だけはできませんでした。
5キロラップが20分切りが限界でした。
とても長い後半になりました。

そして、2時間36分12秒でゴール。
初めての福岡国際マラソンが終わりました。

これまで何度かフルマラソンを走ってきて、
今日が最低のタイムでしたが、
最高の友情に触れる事ができ、
一生忘れる事の出来ない、宝物のレースになりました。

今回のレース出場にあたり
リリエンメンバーとの練習会や
走ろう会伊藤組練習会、
沼っすさんからのアドバイスや
走ろう会会員の方からの激励、
会社の方に壮行会をして頂いたり
もちろん、理解ある家族にも感謝しています。
みなさん、本当にありがとうございました。

今の状態のまま、
モチベーションを維持するのはとても大変な事ですが、
肩と足底を治して、
必ずまたこの舞台に戻ってこようと思っています。

そして最後にゴールでその彼と再会を約束しました。
大⚪︎！ありがとう！